眠りやすくなる部屋の環境
今回は眠りやすくなるための部屋の環境についてです
不眠症と室内環境
慢性的な睡眠不足や不眠症の解消策として、食事や生活習慣、運動や入浴と共に重要になるのが眠る時の部屋、住環境といえます。
人生の三分の一は布団の中。あなたは自分の眠る場所にどれくらいの気をつかっていますか?
寒い屋外で野宿するのと豪華なホテルのフカフカのベッドでは就寝中に見る夢さえ違ってきそうですが、その様々な違いが眠りや快適さに影響を与えるのです。
寝室はありますか?
毎日あなたは決まった部屋で寝ていますか?そしてその部屋は他の用途にも使っていますか?
生活様式や住環境によって寝室専用の部屋を用意するのは難しいかもしれません。ですが眠る場所はできるだけ同じ場所に決めてください。
毎日の習慣として「同じ部屋で同じように眠る」ことが生活パターンの安定に繋がります。よほどの気分転換をしたいときでなければコロコロと変えるのは望ましくありません。
誰と寝ていますか?
一人で生活している人以外は親子で、夫婦で、他の家族と共に寝ている方も多いかもしれません。
自分では特に気になっていないつもりでも、不眠症が続く場合には家族と距離をとり一人で寝てみると改善される場合があります。
他の部屋で眠るのが無理でも布団やベッドを別にするだけでも効果はあります。それも難しい場合には少しだけでも就寝時間をずらすことで気分が違うかもしれません。
集合住宅の場合
隣との壁が薄かったり配管の都合で水や風の音が聞こえる場合は、できるだけ別の部屋を寝室として使いたいものです。どうしても都合が悪い場合でもベッドや布団はなるべく離してください。
眠るために横になると、階上の音だけでなく起きてる時には気にならない階下の音も気になります。布団派の人はベッドを、ベッドの人はベッド足にゴムマットやスポンジを試してみるのも良いかもしれません。
家具の配置や出入り
大きな道路や線路に面していたり繁華街が近かったり、眠りに悪影響を及ぼしそうな事柄からは、できるだけ離れることが望ましいでしょう。他の家具を上手く使って音源との間にワンクッションおけるようにしたいものです。
また他の人と同じ寝室を使っている場合は、同室の人が夜間にトイレなどで部屋を出入りする動線にも気をつかってください。それで起きないまでも枕元を何度も人が行き来すれば眠りは浅くなってしまいます。
カーテンの色を暖色に変えたりすることも大事ですが、それよりも部屋の照明に気をつかってみてはどうでしょう。同じ照明器具でも使用する電球や蛍光灯によって色合いが違います。電気店などで違いを確かめてみましょう。
自分の好きなインテリアや小物に囲まれて眠ることは幸せですが、一点だけ注意したいことがポスターや人形、ぬいぐるみなどの視線です。
自分では気にしていないつもりでも、眠る時には目が合わないように、お気に入りの物だとしても場所をずらすことで緊張感を感じずに済むケースがあります。
清潔さにも気をつかいたい
部屋の中がゴチャゴチャと片付いていない方が安心する人もいるかもしれませんが、何事も程度問題です。片付けなきゃ、汚れてるなぁと気にしながら眠るよりも、起きて片付けてから眠った方が良いでしょう。
また近年クローズアップされているのが、ダニやハウスダストなどの健康被害で間接的に眠りが妨げられていることです。
定期的に掃除機をかけ寝具も清潔に洗い換気をすることで、シックハウス症候群の原因を取り除き、安心して眠れる環境を作っておきましょう。