自然災害時の自責の念のケアとPTSD


未曾有の大震災から一週間が経過しました。

今も苦しんでいらっしゃる方も多いと思います。
被害に遭われた皆様、関係者の方に心からお見舞い申し上げます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)という言葉をご存じの方も多いと思います。

自然災害や緊急事態などによっても引き起こされることが多いのですが、なかなか正確な情報が出回っていませんので書いてみたいと思います。

最初にできることは予防

災害が起こった今現在に慌ててPTSDかどうか判断することにあまり意味はありません。

被災された方は大人も子どもも悲しみ落ち込み不安な感情を抱いているでしょうが、それは正常なことです。時間と共に少しずつ癒されていく事を願います。

逆に今は平気でも数週間~数ヶ月後に悪夢のように記憶がフラッシュバックして精神的な安定が崩れる場合もあります。

つまり長期間に様子を見てみないと本当の心理的が心の傷というのは判断できないのです。過度の心配も楽観も禁物です。

自分に対してできること

まずは体を温めて食べて眠ってください。もちろん被災状況によって困難なことは承知しています。できるだけ忘れないでください。

家族や身近な人が亡くなった場合、「どうして自分が代わりになれなかったのか」と自責の念にかられてしまいます。その結果、無意識に自分を罰してしまう人がいるのです。

暖まれるのに暖房から離れてしまう。食料が手に入ったのに食べない。眠れるのに眠らない。そんなことをしても亡くなった方は戻ってはきません。地震があったのはあなたのせいではないのです。

もちろん無意識なので、本人には心理的、肉体的なストレスだけが積み上がっていきます。まずは自分に対してできるだけのことをしてあげてください。

周囲の人との関わり

悲しい出来事があったばかりだと口数も減り会話もなくなりがちです。ですが、できるだけ声を出してハッキリと会話をするようにしましょう。

辛い思い出や経験を人に話さないままだと胸に残ったままです。一度声に出して自分の外に出してしまわないと自分の感情を整理できないのです。

細かいグチや不満でも口に出すことで多少は解消できるものです。また互いに話をすることで現状を認識でき、今置かれている環境を受け入れることができます。

生活のために

涙が出ないから安心と考えないでください。PTSDの場合は精神的に混乱して「泣くこともできない」のです。治療して症状が緩和されて初めて涙が出てくる人もいます。

また被災地ではない家庭でもテレビの震災報道の特別番組をずっと見ている家庭も多いかと思いますが、これは見ているだけでも心理的なストレスを抱え込んでしまいます。

大人はもちろん、子どもには悲惨な自然災害の様子を長時間見続けることが大きなストレスになることに注意してください。

心を落ち着ける音楽

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ですが被災され緊急の事態の場合には、今手元にあるCDやラジオ、お気に入りの音楽でもかまいません。それすらない場合は大声で歌をうたうことでも良いです。また音楽以外の方法でもかまいませんから最初に心を落ち着けてください。

身体の安全や食料、ライフラインの確保ができたら無理を押して活動をする前に少しでも心のケアを忘れないでください。

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