旅行中の睡眠のコツ(洋風ホテル編)

今回は旅行中のホテルでの睡眠がテーマです。旅行や出張でホテルに宿泊し、明日のために少しでも長く眠りたいのに眠れない、そんなことが多いですよね。ビジネスホテルなどでの快適な眠りのためのポイントを纏めました。

気温と湿度の調節

ホテルの部屋で微調整が効かないのが室温と湿度です。古いタイプのホテルだと暖房冷房がオンオフ、もしくは強弱でしか調整できないこともあります。高性能なエアコンがついている場合でも、普段の自宅や自室とは違い設定温度やタイマー調整のコツもわかりません。

まだ起きている間に、夏であればある程度は涼しく、冬であれば暑く室温を調整します。そして眠る間際に設定を弱めるのがコツです。タイマーなどを過信せず、できるだけ眠っている間はオフに出来るように事前の調整をするのです。もちろんリモコンがあれば念の為にベッド脇に置いておく方がいいでしょうが、寝ぼけてつけっぱなしにしないように。

長期のホテル暮らしでもない限り湿度は高め高めを心がけるようにしましょう。定番の方法はバスタブにお湯を張りドアを開けておく、濡れたタオルを室内干ししておく方法です。その他にもポットでお湯を沸かす、濡れタオルを室内で振り回す方法があります。(事故に注意して下さい)

気温も湿度も調整して落ち着くまでに時間がかかるので、ホテルにチェックインしてから寝るまでの間に早めの準備をしておくのがコツです。

布団と枕とパジャマ

洗濯されたキレイなパジャマ、パリっとシーツが張られたリネンなどは気持ちの良いものですが、やはり「落ち着かない」という方も多いでしょう。浴衣、パジャマともに生地が薄いのも気になります。できればパジャマや室内着は持ち込むほうがいいでしょう。

特に浴衣が苦手な(帯がほどける、裾がまくれる)方は快眠のためにはやめておきましょう。普段はパジャマに毛布で寝ている方が、浴衣にシーツではだけてしまったらすぐに風邪をひいてしまいます。専用のパジャマを持ってきてなければ部屋着やスウェットでもかまいません。

枕は大抵の場合は大きくて分厚いものが用意されています。それが好みの方は大丈夫ですが、それでもパリっとした質感がダメだという方はタオルを巻くと緩和されます。

大きくてぶ厚い枕が苦手な方は、思い切ってその枕を外しましょう。たたんだバスタオルでミニ枕を作ったり、座布団やクッションがあれば利用するのもよいでしょう。出張や旅行が多い方は好みの枕の持ち運びがおすすめです。小さい枕であれば旅行カバンの中のクッションや緩衝材としても役に立ちますよ。

アイマスクや耳栓の小物

繁華街のホテルだと窓の外のネオンや照明がチカチカと瞬く光害で寝苦しい場合もあります。カーテンが薄かったり隙間から光が漏れる時はアイマスクがあれば便利ですが、慣れていない方はタオルを顔にかぶせて寝るのもお勧めです。(もちろん濡れたタオルは危険なのでやめて下さい)

またホテルの壁が薄い場合は隣の音で眠れないこともあります。単に音の大きさだけでなく、騒ぎ声や騒音の内容、フロントへのクレームのやり取り、その後のトラブルへの不安などで睡眠がどんどん遠ざかっていきます。騒音に泣き寝入りする必要は全くありませんが、いっそのこと耳栓をして寝てしまったほうが快適な場合もあります。

最近の新素材の耳栓は慣れていない人でも簡単に装着でき、遮音効果も優れています。手元にない場合はホテルの売店や近くのコンビニでも購入できます。ご一考下さい。

その他にも好きな本や音楽、アロマやお茶(カフェインの少ないもの)などの「普段の生活」を延長するグッズを持ち込むことで眠りやすくなります。携帯電話やスマートフォンを目覚ましとして使う方も多いでしょうが、枕元に置くためには普段の充電ケーブルだけでなく電源の延長ケーブルもあると安心ですよ。

最後に、どうしても眠れない時の裏技を。ビジネスホテルには備え付けの聖書が置いてあるケースが多いものです。多少不謹慎な使い方ですが、適当なページをパラパラと流し読みして見ましょう。そういう話に興味のない方ほど即効で睡魔が襲ってきます。「そんなことはない、とても面白く読めた」という方はそれはそれで得をしたということで。