中途覚醒の原因と対策


夜中に目が覚めて眠れなくなった経験はありませんか?

誰もが朝まで一度も起きずに眠れるわけではありません。数日に一度、朝を待たずに目が覚めてしまい、もう一眠りしようと再入眠する、これは普通のことで異常でも何でもありません。

ですが、一晩に何度も目が覚めてしまったり、一度起きた後で再び眠ることが出来なかったり、そうなると少し困ります。それでも一晩だけだったり数日で治まったりすれば、これも問題有りません。

最初に布団に入り眠ることは出来るのに、何故か毎晩のように目が覚めてしまう、その後眠れずに朝を迎えてしまう。このようなことが数週間以上続くようなら中途覚醒での睡眠障害を疑った方がいいでしょう。

また、この状態は眠り全体の質も下げてしまいますので、熟眠障害も同時に味わうことも多くなります。(分類や統計によっては熟眠障害と一緒に考えることもありますが、ここでは中途覚醒があるものと熟眠障害は別分類として扱います)

主な原因としてはアルコール、ストレスや悩みの精神的なもの、病気や他の障害の三種類が知られています。

アルコール

毎晩の晩酌でビールや焼酎、ワインなどを飲まれる方も多いでしょう。これが睡眠より充分に前の時間のことでしたら問題有りません。ですが夜間の寝る直前に飲むと、量によっては睡眠に大きな影響を与えます。

まず「寝酒」という言葉もあるので「アルコールは眠気を誘う」というイメージがあります。これは正しいのですが、逆に言えば本来は眠くないものをアルコールの力で麻痺させているわけです。

アルコールの効き目は大量に飲んでも一晩中は持ちません。(もちろん飲み過ぎれば百薬の長も体に害にしかなりません)眠っている間に必ず酔いは醒めます。すると今までアルコールの力で眠っていた反動で、急に目が冴え眠れなくなってしまうのです。

またビールを始めアルコールには利尿作用もあるため、夜間にどうしてもトイレに行きたくなってしまいます。この後ですぐに眠れればいいのですが、大抵この時点ではアルコールの効果が無くなっているので再入眠することが難しくなります。

これが一晩だけならいいのですが、中には「昨日は途中で目が覚めたから、お酒の量を今日は増やしてみよう」と、どんどん飲酒量が増えていく人がいます。こうなると益々深夜に目が覚めることが多くなり、不眠とアルコールで体を壊すことになります。

このような時は一旦お酒を止めてみるか、習慣化されている場合は減らすことから始めてみましょう。「お酒がなければ眠れない」という思い込みが中途覚醒を深刻化させる場合があるのです。

ストレスや悩み

精神的な悩みでベッドの中で眠れぬ夜を過ごすのは大変辛いことです。ですが日常生活の精神的な悩みの原因を簡単に無くすこと、根本的に解決することは至難の業です。

この場合は問題解決とは別に、体と心が十分な休息を取れるようにしてください。眠る間だけでも人生や職場、学校の深刻な悩みを忘れられるようにしましょう。

そのために環境音楽やアロマやハーブの匂い、日中の運動(眠る直前ではなく)などで眠るための対策を行ってください。

心音舎では睡眠導入のための音楽を開発、販売しております。また精神的な不安状態を一時的に解消する音楽も提供しています。睡眠で困っている方は試してみてください。

病気や障害

聞いたことがある方もいるかもしれませんが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気があります。これは睡眠の途中に自分では気づかないうちに呼吸が断続的に止まり、そのことで眠りが浅くなる状態です。

また周期性四肢運動障害のように手足のピクつきや痙攣などによって目が覚めてしまうこともあります。

その他にも病的なレベルではなくとも自分では気づかない寝相、いびき等によって眠りが浅くなり、目が覚めている可能性もあります。

配偶者や同居している方がいればチェックしてもらうことが可能ですが、一人暮しだと原因が全くわからないことも多く、発見が遅れると不眠以外の単体の病気としても深刻になります。

アルコールや精神的ストレスなどの原因でなく、中途覚醒の症状が中々改善しない場合には医療機関の受診、相談も合わせて検討してみてください。

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