偽薬、説明せず使用も 痛みや不眠に、全国調査

偽薬、説明せず使用も 痛みや不眠に、全国調査 47NEWS
http://www.47news.jp/feature/medical/2010/01/post-248.html

記事抜粋
患者の病気に対する薬としての効果はない砂糖やビタミン剤などは、新薬の効果を確認する試験で、偽薬(プラセボ)として対照群に投与される。だが日常の 治療でも、暗示的な「プラセボ効果」での症状改善を期待して使われ、事前の説明がないケースもあるとする全国調査の結果がまとまった。

プラシーボ効果という言い方をすることもある偽薬。簡単に説明するなら「この薬は効くよ」と言われて渡された薬は本当は効き目がないはずなのに効いた気がする。それを利用して薬の飲み過ぎ(処方しすぎ)を避けたり、実は体に異常が無く気分の問題だけの症状を緩和しよう、ということ。他のものの喩えなんかにもよく使われますね。この後に続く記事では重要な点が2点、概要をまとめると

痛みや不眠などを訴える患者にプラセボを与えた経験があるのは88%。医師による説明は「なし」が53%、「(患者側の)同意なし」は66%だった。

プラセボの効果は「ある」が39%、「どちらともいえない」が56%、「ない」が6%。「倫理に反するか」との問いには、そう思うとの回答が46%だった。

この二つの点からわかることは、「患者が納得してないのに、または内緒で医者が偽の薬を出していることがある」「でもよく言われるほど効果はないと医者は思う」ということだ。なんだか象徴的な記事ですね。

プラセボ効果というのは「心を助ける音楽」等の製品を作っている心音舎でも敏感で微妙な問題です。どんな音楽でも人の受け取り方次第、気分の問題で「効いた気がする」「心が癒された」ということになるからです。もちろんそれ自体は悪いことではありません。自分にあった音楽を心の支えにしている人はたくさんいるでしょう。

問題なのは売る側、作る側の姿勢だと考えています。何も科学的根拠がないのに「心を癒す」「よく眠れる」と銘打っている作品の世間に多いこと。それは単なる音楽作品の作品のキャッチコピーとしては良いでしょう。本当に癒される人もいます。でも「眠れるCD」等という名目で売っている「製品」が根拠もなく効くと言い切っちゃうのはどうでしょう?何かきちんとした調査をしているのでしょうか?

「心音舎は違います」と大きな声で言いたいところですが、そのためにはきちんと説明を積み重ねていかないことには信用されません。そのための技術公開や開発記録として、このブログを書いています。