体内時計、分化後2週間で始動 万能細胞で阪大が実験

大阪大学の八木田和弘准教授らは、睡眠リズムや血圧などの調節にかかわる「体内時計」が形成される仕組みを突き止めた。マウスの万能細胞を使った実験で、細胞が分化してから約2週間後に働き始めた。新型万能細胞(iPS細胞)などを使った再生医療研究に役立つ成果。米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

体内時計は生殖細胞を除く全身の細胞にあり、一生を通じて約24時間周期でリズムを刻む。これが乱れると不眠症や高血圧などを招く。研究チームは体内時計が働いていないマウスの万能細胞の胚(はい)性幹細胞(ES細胞)で、体内時計が受精後のどの分化段階で働き出すか調べた。

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20100126ATDG2504C25012010.htmlより引用

新型細胞の研究も様々な分野で盛り上がっていますね。直接一般の人間が恩恵を受けられるまでには、もう少しかかりそうですが、体内リズムの分野での細胞レベルの研究が進めば睡眠障害の新薬や治療法の発見にも期待が持てるでしょう。