眠る前の食事の注意

食事の時間と量は、睡眠にとって大きな影響を与えます。不眠症で悩んでいる方は、食事の取り方に注意を払ってみてください。

食事の量と時間

あまりに空腹であれば、そのイライラやストレスから快適な眠りから遠ざかってしまいます。うまく眠れたとしても、夜間にお腹が空いて中途覚醒を起こしやすくなります。

満腹になれば眠気が来るものですが、残念なことに体の中はそうはいきません。食べたものを消化するために、消化器官はフル稼働です。眠気はあっても体の方に寝る準備が整っていなければ、やはり快適な眠りにはなりません。

就寝時間の数時間前までに適量をきちんと食べて、消化が一段落してから布団に入るようにしましょう。

どうしてもお腹が空いてしまったら

就寝時間が不規則な場合は、きちんと計画的に前もって食事をとることが難しいものです。どうしても寝る直前にお腹が空いてしまったり、夜中に目覚めて空腹で眠れないこともあるでしょう。

このまま空腹を我慢していては眠りから遠ざかってしまいます。そんな時には、すぐに消化でき、空腹感を紛らわせることができるものを口にしましょう。そして面倒でも少しだけ時間をおいて入眠してください。

満腹になるまで食べたり、食べてすぐ眠ろうとしてはいけません。ベッドの中で眠れずにいることは、かえって心理的な負担が大きく、眠れないこと自体が気になり、ますます眠りから遠ざかります。

不眠に効果的なレシピ

乳製品はカルシウムも多く含まれ、神経が過敏になることを防ぎます。また若干量のセロトニンも含まれていますので、不眠自体にも効果があると言われています。

レタスには鎮静作用があり、昔から不眠に効くといわれてきました。ですが生野菜を大量に食べれば体が冷えてしまいます。温野菜などにして摂取するようにしましょう。

その他にセロリも神経を休める働きがあります。またハーブなどを使った料理でもいいでしょう。

ですが、本格的な毎日の食事療法とは違い、あくまで参考程度、この食事だけで不眠症が解決するわけではありません。他の食べ物に比べて、その後の眠りの邪魔になりにくい、というわけです。

重要なのは食べる量と食事の時間帯です。それを解決でき、更に余裕があるようであれば、「毎日の必要な食べ物をバランスよく食べる」という生活習慣を見直しましょう。

本当に効果的な食事療法は、睡眠に限らず健康な体を作ることです。そうすれば快適な眠りも後からついてくるでしょう。